帰国子女 子育ての正解って、、、?

帰国子女って良いよねー。英語ペラペラで!!

って良く言われます。

私も自分が帰国子女の親になる前にはそう思っていました。

特に大学受験前に海外滞在者!

帰国子女枠受験ってなんだー!!ずるい。。

自分もそうでしたが、現実を知らないのでしょうがないです。

目次

年少期の子供を連れての海外滞在

我が家はいわゆる企業から派遣の駐在員ではなく、主人が研究者なので激安給与のポスドクでアメリカのミシガン州へ4年ほど滞在しました。

子供達の年齢は

娘:年中ー小2(4歳ー8歳)
息子:1歳8ヶ月ー年中(1歳ー5歳)

娘は年少の1年のみ日本の幼稚園を経験してからの渡米でしたが、息子に関しては初めての学校(幼稚園)はアメリカでした。

娘は渡米後すぐに現地のプリスクールへ通いました。そしてその年の9月からキンダーガーデーンの学年になりエレメンタリースクールへ。(アメリカは年長から小学生です)その後3rdまで。

息子はしばらく私と一緒にいましたが、私が託児付きの英語教室、テニスクラブ等行っていたので、そこでは英語環境。
息子が3歳の9月からプリスクールへ通うました。キンダーの学年になり娘と同じ小学校のキンダーになり、その途中の3月で帰国した形です。

日本語教育

いずれ日本に帰国することが決まっていたので、チャレンジをやったり小学生の学年からは補修校にも通いました。

その日本語教育が大変・・・

そうなんです。

母国語で親が家で喋っているんだから、簡単でしょー!

と思っていましたが、、世の中全てが英語の世界。
友達も先生も道を歩けばアルファベットしか見ることがありません。

そんな中で日本語を育てることは想像以上に大変なことでした。

・家の中では必ず日本語を話す
・英語で質問されても、日本語で返す

上記は補修校で口すっぱく言われたことです。

こうでもしないと、どんどん英語しか話せなくなってしまいます。。。

補修校の宿題はこれまた大量!!
特に小学一年生なんてひらがな、カタカナ、漢字と習いたて!たくさん書かされます。

でも、普段目にしない日本語は本当に頭に入りません。。。

特に一番目にする機会の少ないカタカナ・・・
これが一番厄介でした。。

息子はポケモンカードのおかげでカタカナ覚えました!

ポケモンありがとう〜

とただ現地校の勉強だけしていれば良いアメリカ人とは違い、土日は補修校の宿題をするので必死です。。

個性を大切にする

アメリカの教育の特徴として個性を大切にしています。

小学低学年までしかいなかったので上位学年のことは分かりませんが、、

・やりやくないことはやらなくて良い
・運動会的なイベントの参加は完全任意
・学校の先生が机に座ったり、、日本のようにお行儀悪い。みたいな教育はない
・キンダー以下は机があってないようなもの
・勉強はその子のレベル合わせたものをやらせてくれる

上げたらキリがないけど、私が特に印象的だったのは上記です。

娘の違和感

話は飛びますが、帰国後、地方都市だった我が家の選択肢は地元の公立小学校に通うしかありませんでした。

小学校は無難に過ごしましたが、受験して入った公立中高一貫校が割と強制的な勉強をさせる学校でした。

・自分には簡単すぎること(例えば英単語をひたすら書く。。)を強要される
・自主勉という名の強制宿題が無駄
・勉強したトータル時間が重要という考えが無意味!(質より量??)

アメリカの学校ではその子にあったレベルの内容を勉強していたようです。
宿題も同じクラスなのに全く違ったり、テスト内容も違いました。

それが当たり前だったのに、みんなと同じレベルをひたすらやることに対する無意味さ。

上記の不満を凄く訴え、、結局カナダを選択して海外の生活へと戻っていきました。

息子の違和感

息子は幼稚年長の学年で帰国しました。

年齢が小さいから適応力があるから大丈夫だろう!

と思っていたのですが、息子はあまり不満を言う子ではなかったのですが、髪の毛に白髪が混じった時期があり、、、

今思えば相当なストレスだったの思います。

今でも覚えている帰国後初めて幼稚園に見学に行った時の息子の言葉

なんでみんな同じバック持っているの??

でした。
私的にはお揃いの通学バックは見慣れた物でしたが、息子にとってはとても不思議な光景だったようです。

その後小学校へ進学。
小3までは普通に通っていましたが、、

小4の時、学校だけの問題ではないのですが(それは後ほど書きたいと思います)いろいろ不満とストレスが溜まり、

明日学校には行かない!

と言い出し、とても焦りました。。
それが行き渋りの始まりでそこから約半年後には完全な不登校になりました。

その時の訴えは

・マラソン大会はなぜみんなが走らないといけないのか?
先生は「健康のために走りましょう!」と言っているけど、それならなぜ、マラソン大会の時期だけなのか?毎日走るべき

・宿題の漢字と計算ドリルは何で何度も繰り返さないといけないのか?
一回やればできるのに、繰り返すのが無駄

など、他にもたくさんあったと思いますが、、、忘れてしまった。。

二人に共通するもの

年齢、性別、性格、全く違う二人が共通に覚えた違和感

協調性を重んじる日本の教育と個性を重んじるアメリカの教育の差

これです。

正反対なので、しょうがないと言えば、しょうがないです。

もちろん同じ帰国子女でもきちんと適応できる子もたくさんいると思いますが、、うちの子は無理だったようです。

(現地時代のお友達の子供にも同じような道を辿っている人いました。)

親として出来ること

我が家のように幼少期に滞在した子供たちは自分の意思でアメリカに滞在していたわけではありません。

なので、子供たちの価値観や考え方の基礎となる部分が協調性を重んじる教育に向いていないことは私は親の責任だと思っています。

それは息子が不登校という形で表現してくれなかったら、、、もっと軽く受け止めていたと思います。

よく子供の留学費のために働いているというと、、

普通のサラリーマン家庭では無理なんだから、無理だって諦めてもらえばいいのに、、、そこまですることなくない??

と言われます。
確かに普通の状況だったら、、

我が家の所得では無理だから、、他を探して!

と言っていたかもしれません。ですが、

海外に出してあげないと、不登校になってしまう。と思ったら。。。?

引きこもりになってしまうと思ったら・・・?

息子は小学生で海外に出る選択肢はありませんでしたが、

娘は自分がやりたいことは一人でどこでも行ける子でした。

もし海外の学校だったら娘がストレスなく過ごせるのなら。。。

主人は反対でした。

そんなに学費にお金かけるなんで勿体無い。。

でも、私は

あなたのお金は一切使用しないから!私が稼いでそこから払うから!!

ということで、頑張って稼いでいる訳です。

親として、子供たちがストレスなく生活できる環境においてあげたい

この想いが全ての原動力となっております。

これから幼少期の子供を連れて海外滞在する方へ伝えたいこと

家族での海外駐在が決まった!

など、家族で海外滞在は多いかと思います。

子供たちを英語の世界に連れていけれる!
子供たちに日本以外の世界を見せてあげれる!体験させてあげれる!

と胸を弾ませる人も多いでしょう。

私もアメリカでの滞在はとても貴重な大変だったし、子供たちも良い意味でも悪い意味でもとても影響があり、良い経験だったと思っています。

ですが、

将来子供が海外の学校へ進学したい。という思いを抱く可能性があるということを頭に置いておいて欲しいと思います。

帰国子女 子育ては難しい

結論ですが、、その子がどの年齢層の時代に滞在したか。。

これは大きく影響すると思いますが、我が家のように年少期滞在した子の子育ては難しいということです。

我が家はこのような結果となりました。難しいとしか言いようがないです。

子供の年齢が16歳、19歳と言うと、

良いなー子育てなくなって!楽だねー!!

と言われますが、イヤイヤそんなことはない。。。

年齢が上がればあがった分の悩みが出てくるのです。

特に思春期小4以降は自我が芽生える年なので、非常に難しいです。

これから海外滞在するよ!

って人の参考になったら嬉しいです。

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